こんにちは。練馬区大泉学園で会計事務所を運営している、税理士の上原啓輔です。
本日は久しぶりに本の紹介です。
「国際取引の消費税QA(八訂版)」
こちらの本は800ページもある重厚な専門書です。
本来は辞書的な利用が想定されていると思うので、あまり通読する人はいないかもしれません。
前職で、国際関連の消費税を検討する場合に、必ず本書を参照していました。
また、佐和先生もおススメされていたので、思い切って通読することにしました。
読了までに1年以上かかりました。
最後は字面を追っているだけだったのですが、それでも読み終わって感慨深い気持ちです。
国際関連の消費税はこの1冊で解決できる
国際関連の消費税は、この1冊で解決できます。
補助的に本書以外の専門書も確認しますが、本書以上に詳しく国際関連の消費税が解説されている本は、たぶんないと思います。
「外国の翻訳家に支払う翻訳料」
「外国企業に対する法律相談等」
といった、割とオーソドックスな論点から、
「温室効果ガスの排出クレジット取引」
「オリンピックの外国選手団の行う課税仕入れ」
「米軍基地からの受注業務」
と言ったようなマニアックな論点まで網羅されています。
海外関連の消費税を扱う方には、おすすめの1冊です。
著者の上杉先生の私見が書かれている
国際取引の消費税については、国税庁の質疑応答が示されているものが少ないです。
そのため本書の冒頭で、「私見として示している部分も多くなっていることをご理解いただければと思います。」と断りが入っています。
国税庁も見解を示していないような事例について、私見とはいえ取り扱いを示していただいているのは、実務をする身としてはとても参考になります。
本書がなかったら乗り切れなかったなーと思う経験が何度もあります(勤務時代ですが)。
まとめ
国際取引の消費税に対応する方は、本書が手元にあると心強いです。
目次をパラパラとみるだけでも、「へー、こんな取引があるのかー」となります。
辞書的な感じで使えます。
もちろん参考条文も載っているので、条文での確認も容易です。
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。
サービスメニュー
- 税務顧問サービス、スポット税務相談、個人事業主の開業/会社設立のサポート、創業融資サポートなど。
- 海外取引の税金、国際税務や英語対応が可能。
- 年に一回の個人の確定申告も随時承っています。
- マネーフォワードやChatworkを使い、経理業務の効率化のご支援。
- 対応エリア:練馬区、渋谷区、豊島区、杉並区、中野区、新宿区、世田谷区を中心に、東京23区
西東京市、三鷹市、武蔵野市など、東京23区外
神奈川県、埼玉県、千葉県。
長野県(出身地のため)。
※オンラインツールを使い、全国対応も可能です。