こんにちは。練馬区大泉学園で会計事務所を運営している、税理士の上原啓輔です。
本日は旅行業の会計処理についてです。
旅行業は大別すると、「企画旅行」と「手配旅行」の2種類に分かれます。
参考:https://www.mlit.go.jp/kankocho/seisaku_seido/ryokogyoho/ryokogyohogaiyo.html
「企画旅行」とは、旅行者が旅行者のために旅行に関する計画を作成し、実施する旅行です。
会計処理は総額で行います。
「手配旅行」とは、旅行業者が旅行者からの依頼を受けて、旅行者の希望に従い、航空券や鉄道、宿泊施設等をそれぞれ手配・取次ぎをするものです。
会計処理は純額で行います。
この会計処理の違いは、消費税の判定に影響を与えますので、どちらの旅行業に該当するかしっかりと確認して、会計処理をする必要があります。
企画旅行の会計処理
「企画旅行」の会計処理は総額で行います。
【具体例】
- 旅行者に300万円で企画旅行を販売する。
- ホテルやレストランに250万円を支払う。


手配旅行の会計処理
「手配旅行」の会計処理は、純額で行います。
【具体例】
- 旅行者から旅行代金として300万円の入金を受ける。
- 旅行者に代わって、ホテルやレストランに250万円を支払う。


消費税の判定に影響がある
総額で会計処理をしても、純額で会計処理をしても、残る利益は同じです。
しかしながら、消費税の課税事業者判定や、簡易課税の判定に影響があります。
課税事業者判定や簡易課税の判定の詳細は割愛しますが、正しい会計処理することで、消費税も正しい処理が可能となります。
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。
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