創業時融資の受け方【日本政策金融公庫】


こんにちは。練馬区大泉学園の、ひとり税理士、上原啓輔です。

創業時は、運転資金や設備費で融資を考えると思います。私の場合は、自宅開業のため固定費はあまりかからないのですが、手元資金を厚くしたかったので融資を受けました。

創業時の銀行融資の受け方について、体験談を記載します。

創業融資を受ける方法ですが、候補は3つあると思います。①区の創業支援融資、②近隣の金融機関、③日本政策金融公庫です。わたしはこのうち③日本政策金融公庫から融資を受けました。

メガバンクはあまり個人事業主や小規模な企業の創業融資は行わないイメージがあるので、今回は候補から外しています。

区の創業支援融資

区の創業支援融資のメリットは、利子の一部を区が負担してくれることです。よって利用者の金利負担は0.4%になるので、金利面でかなりメリットがあります。

その一方でデメリットとしては、融資の審査に3か月ほどの期間を要します。よって、区の創業融資支援を利用したい場合は、開業準備の段階から計画的に融資相談と申込みをすべきです。

また、金利とは別に保証協会の保証料がかかりますので、その点も注意が必要です。これは区の創業支援融資といのは、民間の金融機関が保証協会付の融資を行う制度のためです。

練馬区であれば、練馬駅にあるネリサポで融資相談を受けられます。区の創業支援融資を検討する際は、一度窓口に行ってみるのがいいと思います。ただし事前予約が必要です。

https://www.city.nerima.tokyo.jp/kusei/sangyo/jigyosha/yushi/so-gyo.html

近隣の金融機関

近隣の金融機関とは、たとえば地銀や信金のことです。創業したら近所の金融機関とつながりを持った方がいいか思うので、近隣の金融機関で融資を申し込むことも出来ます。

ただ基本的には保証協会付の融資になるので、金利+保証料の負担が必要になります。金利を区が負担してくれることもないので、①の区の創業支援融資よりは、利用者負担が大きいと思います。

日本政策金融公庫

特別な事情がなければ、創業融資は、日本政策金融公庫で借りるのが良いと思います。日本政策金融公庫は創業支援に力を入れているので、創業時の融資を受けやすい特徴があります。

また保証協会が付かないので、保証料もかかりません。

スムーズにいけば1か月程度で融資が実行されるので、わたしのように、創業してから「あ、やっべ、お金借りないと」という事態に陥っても対応してくれます。

金利については、区の創業支援融資よりは高いですが、2%前後になることが多いようです。

  1. まず、事務所のある地域を管轄している、日本政策金融公庫の支店を調べます。練馬区の場合は池袋支店です。
  2. 次に、支店で融資相談を予約します。予約日に窓口に行って、融資相談をします。
    融資できそうな金額、必要書類、申し込み方法などを教えてもらいます。
    この工程は、マストではないのですが、初めて融資を受ける場合は手順が良く分からないので、あれこれ自分で調べるより、窓口で聞いてしまった方が早いです。
  3. ネットで融資の申込みをします。この方法も窓口で教えてくれます。創業計画書を書くのがちょっと大変ですが、ここは自分の事業と向き合う意味でもしっかり書きましょう!
    https://www.jfc.go.jp/n/service/apply.html
  4. ネットで融資の申込みをして、数日すると融資担当者から電話がきます。面談をする必要があるため、再度窓口に行く必要があります。予約日を決めます。
  5. 面談当日は、事前に指定された書類を持参します。自己資金など色々と聞かれます。わたしの場合は、本当に単なる面談という感じで淡々と進みました。とくに圧迫感とかは無かったです。
  6. 面談の後に、公庫が審査をします。融資OKであれば、数日後に電話連絡が来ます。
  7. 契約書が届くので、一式記載して返信します。印鑑証明書と、実印の押印が必要です。
    2024年4月から、電子契約で印紙は不要になるようです。
    https://www.jfc.go.jp/n/service/econtract/index.html
  8. しばらくすると融資実行の電話が来ます。融資実行日を指定して、無事入金となります。

以上です。

わたしの場合は1~7の過程で3週間かからなかったと思います。融資額が少額だったので、6の審査にあまり時間がかからなかったのかなという気がします。

もし、地域の金融機関とつながりを持ちたければ、借入金の受入れ口座を、地域の金融機関にすればいいと思います。わたしも近所の信金で口座を作って、借入金の受入れ口座にしました。

創業融資は、特にこだわりがなければ、日本政策金融公庫から借りるのがいいと思います。

まずは窓口に融資相談に行って、指示されるまま手続きを踏んでいけば、融資実行まで突き進めると思います。

最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。

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