【本の感想】『君主論』


こんにちは。練馬区大泉学園の税理士、上原啓輔です。

最近読んだ専門書の感想です。

マキャベリの「君主論」です。

学生時代も1度挑戦して、意味が分からなくて途中で挫折しました。

ある本で、「マキャベリの『君主論』を読め」と書かれていたので、再度挑戦と思い読んでみました。

面白かったです。

古典は、時間をかけてゆっくり読むことで、骨身に染みると思います。

ちなみに、本書で「人は本質的に悪」と言っているので、「君主論」は性悪説に立った書籍のようです。

「どんな君主も、自身の軍を持たない限り安全ではない」

最近は、フリーランスで企業の案件を業務委託で受けるケースが増えていると思います。

フリーランスにとっては、会社に縛られることなく、自分のスキルで仕事を得ることが出来ます。

会社にとっても、スキルのあるフリーランスに業務を依頼すれば、人材育成のコストなどを削減できます。

わたしも業務委託で働いているので、その恩恵を受けています。

しかし、組織を強くしようと思ったら、やはり正社員を雇用して、しっかりと育成していくことが重要なんだな、と思いました。

そうやって初めて組織が安定すると。

軍隊を正社員に置き換えるのは無理がありますが、この文章を読んでなんとなくそんなことを考えました。

「過去の歴史から学ぶことによって得た知識が財産となっていけば、どんな逆境も乗り越え、困難を打ち砕いて好機をつかむことが可能になる」

大人になってから、歴史の本をよく読みます。

大人になると、多少は社会経験をしているためか、歴史の面白さが良く分かります。

わたしが歴史から学んだことは、大きく分けて2つあります。

1つは、「文明は必ず衰退する」ということです。

あのローマ帝国ですら、滅びました。

アメリカは、昔は世界の警察と言われていましたが、今は全然違います。

国際的な日本のプレゼンスは下がっていますが、文明は必ず衰退するので、ある意味仕方のないことだと思います。

2つ目は、「第2戦線を作らない」ことです。

第二次世界大戦のドイツは、ノルマンディー上陸で、戦線が2つ出来て敗北しています。

同時に2つの敵と戦うことは、敗北を意味します。

2つの勢力と同時に揉めていはいけないのです。

「君主を見抜く際は、彼の周りにいる側近を見ればいい」

その人を見抜くには、その人の周りにどんな人がいるか見ればいいのだなと思いました。

優秀な人が周りにいれば、優秀な人。

優しい人が多ければ、優しい人。

そんな感じだと思います。

類は友を呼ぶ。

その人自身を推し量ることが出来なければ、周りの人を見てみればいいのだな、と。

「時の流れに従って自分を変えないと、運命は変わらない」

独立してからは、全てが自分事です。

今までの自分に固執していると、すぐに行き詰ります。

常にトライアル&エラーを繰り返しています。

少しずつかもしれませんが、日々自分を変えるような、見えない強制力が働いている感覚です。

無理に自分を変える必要は無いかもしれませんが、変われなければ、そこまでです。

「君主論」は、独立してから読むと、とても示唆に富んだ本だと思います。

最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。

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