こんにちは。練馬区大泉学園で会計事務所を運営している、税理士の上原啓輔です。
独立してから、Chat GPTやCopilotをよく使います。
英語の翻訳とか、何らかの概要を調べる時には、非常に便利です。
また、AIの英会話アプリも使っています。
安価で時間を選ばないので、使いやすいです。
その一方で「AIには出来ないな」と思うことがあります。
それは「相手の話しにじっくりと耳を傾けることです」
そして、「最後まで自分の話しが出来た」、あるいは「最後まで自分の話しを聞いてくれた」という満足感を得ることは、残念ながらAI相手では難しいです。
そして、ここにAIが台頭しても人の仕事が残るヒントがあると思います。
税理士業務もAIのおかげで便利になっている
AIのおかげで、税理士業務も随分便利になってきました。
特に自動学習機能が付いたクラウド会計の発展のおかげで、会計データの作成にかかる時間が、大幅に減少しています。
本当に便利な世の中です。
しかしながら、「税理士業務はAIに取って代わられる」、と言われています。
税理士業務のなかで自動化できる部分は多くあり、そういったものはすでにAIに取って代わられています。
会計事務所業界は深刻な人手不足なので、AIが多くの業務を代替してくれるなら、結果的にはメリットが大きいはずです。
その一方で、クラウド会計のベンダーの様子を見ていると、税理士を自社製品拡大のためのツールと捉えているような気がします。
それはそれでいいと思うのですが、AIに使われるような状況は避けたいなとも思っています。
クラウド会計を前面に押し出したような営業スタイルは、いずれ自分にリスクが返ってくるような気がするので、最近は止めました。
自分の話しを最後まで聞いてくれる人には、好感を持つ、と思う
最後まで自分の話したいことを話せると、スッキリとした満足感があります。
わたしは、自分の話しを最後まで聞いてくれる人に好感を持ちます。
うんうん、と否定もせずに最後まで聞いてくれる人は、ありがたい存在です。
なので、わたしもなるべく人と話す時は、最後まで聞くようにしています。
「なるほど」とか「そうなんですね」とか言いながら、うんうんと話しを聞きます。
たとえば、クライアントとの会議では、相手が最後まで話し終わってから、税金のアドバイスをするようにしています。
途中で相手を遮って話したくなる衝動にかられる時もありますが、そこはぐっと我慢します(時々、我慢できずに話してしまう時もあって、まだまだ修行が足りないなと思ったりします)。
先日、アメリカの方と打ち合わせをしていた時、「You are very patient」.と言われました。
忍耐強い、と。
なるほど、人の話しを最後まで聞くことは、ある意味で忍耐強さと捉えることも出来るようです。
わたしは、ほとんどの場合で相手の話しを興味深く聞いているので、忍耐強いという感覚はあまりないです。
AI相手では、話す満足感は得られないです
AI相手では、話す満足感はなかなか得られないです。
税理士業務は、誰かの話しを聞く機会が多いです。
この「聞く」というパートを最大限活用することが、AIに駆逐されないヒントになる気がしています。
カーネギーの『人を動かす』にも、「聞き手にまわる」ということが、重要だと書かれています。
もっとも、しゃべる代わりに、聞くことだけは、確かに一心になって聞いた。心から面白いと思って聞いていた。それが相手にわかったのだ。したがって、相手はうれしくなったのである。こういう聞き方は、私たちが誰にでも与えることの出来る最高の賛辞なのである
D・カーネギー著、 山口博訳(1999年)「人を動かす(新装版)」創元社、P118
ただ聞くだけで喜びを与えるようなことは、今のAIではまだ難しい、と考えています。
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。
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