こんにちは。練馬区大泉学園の、ひとり税理士、上原啓輔です。

わたしは大学卒業後に、ワーキング・ホリデーでカナダのトロントに行きました。

現地でのアルバイト探しに苦戦したのですが、ある日突然、仕事が見つかりました。

面接５分でアルバイトが決まる

その日は、エグリントンという街を歩いていました。

すると、新しい感じのレストランを発見して、「求人募集」の張り紙がしてありました。

飛び込み応募は何度やっても慣れなくて、その日もお店の前をウロウロしながら、店内の様子をうかがったり、応募しようか散々迷ったり、手に汗を握っていました。

思い切ってお店に入り、アルバイトの応募に来た旨を伝えると、奥からオーナーが出てきました。

オーナーはおそらくインド系の男の人で、スーパーマリオそっくりでした。

レストランの窓際の席に通されて、履歴書を渡すと、「毎日働けるか？」とか「フルタイムで働けるか？」とか聞かれました。

いきなり採用前提のような雰囲気を醸し出されて「おー、なんかいつもの採用面接と感触が違うぞ」とドキドキしました。

質問になんと答えたか、今となっては覚えていないのですが、おそらくすべての質問に、「Yes, I can!」と全力で答えたのだと思います。

５分ほど面接して、「では明日から来てください」、となりました。

「え、マジで？いいの、こんなあっさり？」という感じで、キツネにつままれたようでした。

とにかくアルバイトが決まってめっちゃうれしくて、先の見えないトンネルを抜けたようなさわやかな気分でした。

トンネルを抜けるとそこは、レストランだった、という感じです。

アルバイト先はメキシコ料理のファストフード店

今はもうお店はないのですが、アルバイト先は、アメリカのチェーン店で、メキシコ料理のファストフード店でした。

Subwayみたいな感じのお店です。ブリトー、ケーセディア、タコスなどのメキシコ料理を提供しているお店でした。

こちらです↓

Mexican Restaurant & Tex Mex Grill | Moe’s Southwest Grill (moes.com)

お客さんが来ると「Welcome to Moe’s！」とデカい声であいさつする店で、カナダではあまり見ない光景でした。

仕事内容は、お客さんの注文を取ったり、料理を作ったり、仕込みをしたり、テーブルを片づけたりしました。

発注とレジ以外は全部の仕事をやったと思います。

最初はまったく仕事が分からず、しかも全部英語なので何を指示されているのかも全然分からなかったです。

見様見真似でなんとか料理を作っていました。

お昼時は結構込み合っていて、必死にタコスを作りまくっていました。

そんなこんなで毎日必死で働いたおかげか、３か月くらいすると、お客さんの注文も取れるようになってきました。

また同僚ともなんとなく意思の疎通が取れるようになってきて、お互いの身の上話しをする関係になりました。

メキシコ料理店で異文化を学ぶ

カナダはもともと移民の国なので、様々なバックグラウンドを持った人がいます。

アルバイト先のメキシコ料理店でも、インド人、イラン人、メキシコ人、フィリピン人、チュニジア人、カナダ人がいました。

カナダ人でも両親がイタリア人とかで、色々な血統の人がいました。

そんな多国籍の人と毎日話していると、異文化交流を楽しめましたし、「肌の色は違ってもみんな同じ人間じゃん」、ということが心底良く分かりました。

わたしにとってカナダでのアルバイトは、お金ももらえて、異文化交流も出来て、英語も学べて、まかないも食えて（まかないのケーセディアがメチャクチャうまかったです）、なんとも貴重な体験をさせていただきました。

↓これがケーセディアで、めちゃくちゃおいしかったです。

Chicken Quesadilla: Moe’s First Rule of Chicken Club Quesadilla (moes.com)

８か月働いて、満足した

メキシコ料理店では８か月、アルバイトをしました。

おそらくビザの延長も出来たと思うのですが、仕事に慣れすぎて、少々飽きていました。

ちょうどワーキング・ホリデーでカナダに来てから１年が経つ頃だったので、アルバイトを辞めることにしました。

辞める時に、同僚が帽子に寄せ書きをしてくれたり、なんか色々別れを惜しんでくれたのが、うれしかったです。

アルバイトを辞めて、当時住んでいたシェアハウスも片づけて、ぼちぼちカナダを立つ準備をしました。

長いようで短いようなカナダ生活も終わりを告げて、「1年暮らしたけど、思ったほどたくましくもならなかったなー」なんて思いながら、カナダを後にしました。

カナダを出国したら、バックパッカーになろうと思っており、アルゼンチンの最南端までバスで旅をする予定でした。

そのあたりのことはまた次回書きます。

最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。