ワーキング・ホリデーの体験談【②現地の生活編】


こんにちは。練馬区大泉学園の、ひとり税理士、上原啓輔です。

わたしは大学卒業後にワーキング・ホリデーでカナダのトロントに行きました。

渡航したのは2008年4月でしたが、トロントはまだ結構寒くて、日本との違いを感じました。

最初の1か月間は、あっせん会社が用意してくれた、ホームステイ先で暮らしました。

カナダ人のお宅で、お母さんと大学生の息子がいました。部屋を1つ借りて、そこで生活していました。

カナダに到着したのは夜遅くだったと思います。

初日の夜は、かなり疲れていたと思うのですが、ソワソワして上手く寝付けなかったです。

テレビで放映していたハリーポッターが英語をしゃべっていたので、「あーもう日本じゃないんだなー」と随分遠くに来たことを実感しました。

カナダに来て2日目に、ダウンタウン(街の中心部)に行くために外出をしました。

海外の映画を観ていると、道ですれ違った時に、知らない人同士もニコニコしながらハローと挨拶しているシーンがあります。

「海外の人はみんなフレンドリー」という思い込みがあったので、「きっと、そのうち知らないカナダ人から、ハローとあいさつされるぞ、ドキドキするなー」とか思いながら道を歩いていました。

ところが、現地のカナダ人と何人もすれ違いましたが、一度たりともハローと挨拶されなかったです。

「いや、これはおかしい、映画と全然違うじゃん」とかなり当惑しました。

これが地味にショックで、「あーこれがいわゆる虚構と現実の違いかー」という感じで、大人の階段を少しだけ登った気がしました。

そして少し大人になりました。

それから、トロントで最初に驚いたのが、街中にリスが生息していることでした。

野生のリスです。

木とか電線とかをちょろちょろしていました。

そんな野良リスに衝撃を受けましたが、結構かわいかったです。

トロントで暮らし始めてから最初の3か月間は、現地の語学学校に通っていました。

アジア人が多い学校でしたが、いたって普通の語学語学でした。

費用は3か月で30万円くらいだったと思います。

昼過ぎまで学校で英語の勉強をして、夕方は語学学校で知り合った友達と遊んだり、図書館で英語の勉強をしていました。

語学学校に通い始めて、すぐに気が付いたことがありました。

それは「語学学校に通っても英語力はほとんど伸びない」という現実です。

語学学校に通っている人は、ネイティブではなく、英語を勉強している人ばかりです。

なのでみんな英語が出来ません。

英語が出来ない人同士で英語を話していても、正しい英語は耳に入って来ませんので、一向に英語は上達しないのです。

「現地のネイティブと関わらないと、英語力は身につかない」という事実に割と愕然としました。

ネイティブの先生とべったり話し込むというシチュエーションはなかったので、結局は語学学校に通っても英語は伸びなかったです。

日本にいる時は「3か月くらい語学学校に通えば、英語なんてペラペラでしょ、ついでにフランス語もマスターしちゃおうかな!」とか本気で思っていたのですが、まったくそんなことは幻想で、自分の見込みの甘さに衝撃を受けたことを、今でもよく覚えています。

語学学校は費用も掛かるので、3か月間通って終わりにしました。

そのあとはアルバイト探しを開始しました。

全く上手くいかなかったアルバイト探し

アルバイトはすぐに見つかると高をくくっていました。

学生時代は居酒屋でアルバイトをしていたので、飲食系は簡単に働き口が見つかるだろうと。

ところが、全然そんなことはなくて、全く仕事が見つかりませんでした。

冷静に考えれば、英語もしゃべれないアジア人を雇用するメリットは、雇用主にはないです。

そんな単純な事実にも思い至らず、「カナダに行けば何とかなるっしょ」と思っていた自分の見込みの甘さに、またもや衝撃を受けました。

アルバイトの探し方

ちなみにトロントでのアルバイトの探し方ですが、アルバイトを募集しているレストランは、たいていお店の前に「Hiring」の張り紙を出しています。

その張り紙を見て、履歴書を持って、直接お店に出向いて、アルバイトに応募します。

これは結構ハードルが高くて、英語もろくにしゃべれないので、どうやって応募するか全く分かりません。

勇気を振り絞ってお店に入って、店員さんに「アルバイトに応募したい」と言っても、そもそも店主が不在だったり、忙しくて取り合ってもらえなかったりと、散々な結果でした。

またアルバイト探しサイトみたいなものもあって、それもいくつか応募したのですが、全く上手くいかなかったです。

当時は「craigslist」で探していましたが、今もこのサイトがアクティブなのかはちょっと分からないです。

貯金も限りがあるので、なんとか早く仕事を見つける必要があります。

毎日街をトボトボ歩き回っては、お店に応募して、そのたびに不採用で、の繰り返しでした。

歩き疲れると、意気消沈しながら近所の図書館に行って、洋書とか読んで、当時一緒に暮していた韓国人のおばちゃんが作ってくれたサンドイッチをポリポリ食べたりしていました。

「オレはいったいカナダで何をやっているんだろう」と悶々とした日々を過ごしたものです。

英語力を身に着けるには、「現地の日本食レストラン」ではなく、「現地の普通のレストラン」で働く方が良いです。

わたしは英語力を身につけたかったので、「現地の普通のレストラン」でアルバイトを探していました。

なのでその分、アルバイト探しのハードルが高かったのだと思います。

あるとき、コーヒーショップに応募したとき、店主はカナダ人(たぶん移民)だったのですが、日本人スタッフがたくさん働いていました。

なんとなく採用してもらえそうな予感があって、「もはやこういう店でいいか」と半ば諦めていました。

しかしながら店主が「数日間無休で、スタッフの働き方を見て、仕事を覚えて下さい」と言ってきて、「いやーそこまでして働きたくないなー」と思い、応募を辞退しました。

1か月以上仕事が見つからなくて、精神的にはかなりキツかったです。

このまま日本に帰ろうかとも思ったのですが、「オレはカナダで一旗揚げるんやでー」的なノリで、日本を飛び出したので、オメオメと帰国するわけにもいかず、「どーしたもんかなー」と思いながら、日がなボーっと図書館でハトに餌をやったりして暮らしていました。

そんなこんなでやっているうちに、転機はある日突然やって来ました。

それについては次回、また書きたいと思います。

最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。

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