こんにちは。練馬区大泉学園の、ひとり税理士、上原啓輔です。
ワーキング・ホリデーの体験談の最終回として、住まい探し編を書きます。
トロントで暮らしたのは2008年の話なので、今とは状況が違うかもしれませんが、参考になれば幸いです。
ホームステイ
1件目の住まいは、ホームステイでした。
ワーキング・ホリデーのあっせん会社が用意してくれて、1か月間そこで暮らしました。
普通の民家の1室を間借りしました。
ホストマザーと大学生の息子が暮らしていました。電気・ガス・水道は自由に使えました。
ただ、なぜか洗濯機だけは使わせてもらえず、週末になると1週間分の洗濯物を背負って、近所のコインランドリーで洗濯をしていました。
昼食はなかったので、語学学校でカップラーメンを買って食べたり、サンドイッチを作って持っていきました。
住み心地は、可もなく不可もなくでした。
食事も可もなく不可もなくでした。
ホームステイは延長も出来たのですが、すごい住み心地が良いわけでもなく、また家賃も高かったので、1か月住んで出ていくことにしました。
韓国人とのルームシェア
次の住まい探しは少々手こずりました。
新聞の情報欄にアパートの空室情報が載っていたので、直接問い合わせて物件を見に行ったりしました。
不動産仲介業者がいるわけでもないので、貸主と直接交渉する感じです。
ある日、格安のアパートを見つけて「これはいいかも」と思い、見学に行ったところ、なんとなく街の雰囲気が怪しくて、アパートも廃墟みたいな部屋でした。
貸主が案内してくれたのですが、「なんとなくこれは危険だ」と思い、見学も早々にその場を去りました。
あとで調べたら、そこはトロントでもゴリゴリのスラム街で、普通の人は近づかない場所だったようです。
やっと見つけた2件目の住まい
結局、2件目は韓国人の友達とルームシェアに落ち着きました。
当時通っていた語学学校で、「来月から、もう住む場所がない、このままだとホームレスです」と、周囲に吹聴していると、一人の韓国人が「うちに住む?」と言ってくれました。
「なんと、ありがたや」ということで、早速見学に行きました。
その家は、ヤング&シェパードという地区にある立派な一軒家で、その1室を彼とルームシェアするとのことでした。
10畳くらいの部屋にベットが2つあって、机も2つあって、おまけに洗面所とシャワールームも付いていました。
光熱費、ネット代、朝夕の飯付きで500ドルという破格のお値段でした。
貯金もあまりなかったので、早速そこに住まわせてもらうことにしました。
お昼はない約束だったのですが、ホストマザーの妹がサンドイッチを作ってくれて、結局朝昼夜の3食付きでした。
韓国料理は日本料理と似ていて、久しぶりに食べた白米に感動して、しかもキムチが自家製でメチャクチャうまくて、泣けました。
カナダ人と住むも・・・
その家は、カナダ人のホストファザーと、韓国人のホストマザーと、その娘2人(幼稚園児くらい)と、ホストマザーの妹と、もう1人別の韓国人学生が住んでしました。
結構な大所帯でしたが、実に立派な家だったので、窮屈さは全くなかったです。
ホストファザーが金融系の仕事をしていて、金持ちだったようです。
部屋を紹介してくれた韓国人の名前はチャンムクと言って、彼とルームシェアすることになりました。
チャンムクは韓国で兵役を出ていて、当時26歳くらいだったと思います。
家賃は安くて、食事も付いて、ネットも使いたい放題で、至れりつくせりで良かったのですが、結局そこも4か月くらい住んで、出て行くことにしました。
理由は、ホストファザーがかなり酒乱で、夜な夜な酒を飲んでは大声で暴れる人だったからです。
それがだんだんエスカレートしてきて、ちょっと身の危険を感じるようになっていました。
その頃はメキシコ料理のレストランでバイトもしていて、まかないも食べれたため、食事の心配もなくなっていました。
なので、もっとどっぷりトロントにつかろうと思い、カナダ人とシャアハウスすることにしました。
カナダ人とシェアハウス
3件目はカナダ人とのシェアハウスでした。
その家は地下室でした。
地下に住んだのは初めてでしたが、昼間はほとんどバイトで家にいないので、特に不自由は感じなかったです。
その家は、クレイグスリストで見つけて、見学に行って良さそうなので、そのまま入居を決めました。
月450ドルくらいだったと思います。水道光熱費とネット代込みでした。食事はないです。
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同居のカナダ人は、デールと言って、Caucasianのザ・カナダ人という感じでした。
ある日、デールに「日本はどこにあるか知ってる?」と聞いて地図を見せると、自身満々に「知っているよ」と言って、上海のあたりを指さしてニコニコしていました。
「なんということか」と、カナダでは日本のプレゼンスはないんだなと、痛感した出来事で、今だに忘れられないです。
またある日、夜中に水道管が破裂して床が水浸しになりました。
水の音で気が付いて、慌てて寝ているデールをたたき起こしました。
どうやって水を止めたか覚えていないのですが、夜明け前くらいにやっと収まって、眠りました。
翌朝、わたしはバイトがあったので、寝不足でしたが、仕事に行きました。
出掛けに、トイレに起きたデールに「今日は仕事に行くのか?」と聞くと、「いや、眠いから今日は仕事休むよ」と言い放ち、普通に2度寝していました。
そんなデールを見て、「カナダすげー、永住したい」と思ったものです。
まとめ
とりとめもない文章になってしまいしたが、住まい探しをまとめるとこんな感じです。
- 1件目 ホームステイ/ワーキング・ホリデーのあっせん会社
- 2件目 シェアルーム/語学学校の友達の紹介
- 3件目 シェアハウス/クレイグスリスト
ワーキング・ホリデーは若い時にしか行けません。
わたしも現地でたくさんの日本人がワーキング・ホリデーでカナダに来ているのを見ました。
生活スタイルは皆まちまちだったと思いますが、それぞれに有益な経験をしていたと思います。
今は当時と状況も違いますが、海外で生活することはとてもいい経験になると思います。
一度きりの人生、もしチャンスがあれば、トロントで暮らしてみるのも良いのではないか、と思います。
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。
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