こんにちは。練馬区大泉学園の税理士、上原啓輔です。
本日は、「法人成りの活用と留意点(第3版)」の感想を書きました。
独立してから、法人成りのご相談を受けるようになりました。
そこで「改めて知識を仕入れよう」と思い、本書を手に取りました。
とりわけ個人事業を法人に引継ぐ際の留意点が知りたかったのです。
本書では30ページくらいを割いてそのあたりの解説がされています。
とても勉強になりました。
「個人事業の廃業」と「会社設立」を分けて考える
法人成りと言っても、結局は「個人事業主の廃業」と、「会社設立」を同時に行うだけです。
本書を読むと、結局は「個人事業の廃止時の課税関係」と「会社設立時の課税関係」に分けて検討することが重要だと分かります。
そのため、それぞれの留意点を押さえておけばそれほど問題はありません。
2つのプロセスをごっちゃにすると、混乱します。
あくまで、「個人事業主の廃業」と「会社設立」という2つのプロセスに分けて、それぞれ対応していきます。
「個人事業の廃業」はわりとシンプル
「個人事業の廃業」はわりとシンプルです。
廃業に関する届出書を税務署に提出しつつ、最後の確定申告を行うだけです。
廃業に関する届出書は以下のようなものがあります。
- 個人事業の開業・廃業等届出書
- 所得税の青色申告の取りやめ届出書
また、廃業時の確定申告に関する注意点は、別途記事がありますので、参考にしていただければと思います。
「会社設立」は大変
法人設立は、なかなか時間もかかりますし、大変です。
今はマネーフォワードの会社設立などで比較的簡単に会社を設立することが出来ます。
不安な場合は、税理士や司法書士などの専門家に一度ご相談することをおすすめします。
法人成りは事前のシミュレーションが大切
法人成りは、そのプロセスよりも、事前のシミュレーションが大切です。
法人の場合は、役員報酬を取りますので、そのあたりの有利不利も検討が必要です。
また個人の場合と法人の場合は、社会保険の計算も違ってきます。
社会保険は、ある意味で税金以上に負担感が強いものです。
したがって、税金だけではなく、社会保険まで含めたシミュレーションを行う必要があります。
そのあたりを総合的に考えて、法人成りを検討していくこととなります。
マネーフォワードでも簡単なシミュレーションが出来ますので、お試しください。
https://biz.moneyforward.com/establish/tax-simulation
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。
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