こんにちは。練馬区大泉学園で会計事務所を運営している、税理士の上原啓輔です。
所得税の申告は、案外自力で出来ます。
クラウド会計が充実しており、また国税庁の確定申告システムがとても使いやすくなっているためです。
実際、個人の方で税理士に申告を依頼しているのは、20%ほどです。
では、法人はどうでしょうか?
法人で税理士に申告を依頼しているのは、90%弱です。
法人は、申告書の作成の難易度が高く、また国税庁の確定申告システムを使用することも、あまり現実的ではありません。
よって申告は税理士に依頼することが一般的です。
一方で、法人が自力で確定申告できるシステムも存在します。
システムの使い勝手までは確認できていないのですが、法人税の申告を自力で出来るのか考えてみました。
税理士の立場からは、法人税の申告は、税理士に依頼した方がいいと思う
税理士の立場からすると、法人税の申告は、税理士に依頼した方が良いです。
法人税の申告書作成を自社で行うには、それなりの労力が必要です。
時間がかかります。
それだけの時間を法人税の申告書作成に費やすくらいならば、そこは税理士にアウトソースして、本業に集中すべきです。
法人税の申告書は、一見すると何が書かれているか、ほぼ理解不能な様式となっています。
そのために税理士がいますので、そこは思い切って税理士に依頼しましょう。
また、売上げが数千万円、数億円と上昇していくにつれ、間違った申告をすることの税務リスクが上昇します。
税務調査がきて、間違った申告により追徴課税&ペナルティーの税金が発生する、という事態は避けたいところです。
それでも申告書を自社で作りた場合
それでも自社で申告を作りたい場合は、市販のソフトウェアを使います。
「全力法人税」や「税理士いらず」というソフトが代表的です。
https://japanex.jp/HojinFinalReturns
このようなソフトを使えば、申告書の作成が出来ます。
費用も安価で、ひとり社長などで費用を抑えたい場合は、選択肢になるかもしれません。
口コミをみると、簡単に作成まで出来るようです。
自社で申告書を作成するときの問題点
自社で申告書を作成するときの問題があるとすれば、「申告書の正確性を、誰も担保してくれない」ということだと思います。
申告書は、会計データを基に作ります。
正確性を担保するには、「正しい会計処理」→「正しい申告書」というプロセスを踏む必要があります。
自社で申告書を作成する場合には、その正確性を誰も担保してくれません。
税理士は、「正しさを担保するため」に日々自己研鑽をしています。
費用対効果の問題もあると思いますが、納税は国民の義務です。
日本の税制は、本当に複雑です。
特に法人税は、本気で勉強すると良く分かりますが、めちゃくちゃ難しいです。
正確性の観点からは、申告書を安易に自社で作成するより、専門家に依頼すべきと考えています(ポジショントークみたいになって恐縮ですが…)。
まとめ
法人税の申告書は、自力で作成できます。
ただ、本業に注力したり、正しい納税という観点からは、税理士に依頼した方がいいと考えます。
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。
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