こんにちは。練馬区大泉学園の、ひとり税理士、上原啓輔です。
今日は橘慶太先生の『ぶっちゃけ相続 増補改訂版』の感想を書きます。
どんな本か
この本は、相続税の基本的な考え方や、トラブル事例、遺言書や相続対策、税務調査対応などを、ギリギリまでぶちまけた感じの内容の本です。
きわめて分かりやすい内容となっており、身内に相続が発生した方や、会計事務所で相続の実務を行っていこうと考えている方の、最初の一冊として非常にオススメです。
なぜこの本を選んだか
わたしは、自分が独立したら相続税申告業務も行いたいと考えていました。税理士試験で相続税は勉強していたので、教科書的な内容は把握していたのですが、実務的な対応をどうするか考えていました。
そこで、まずは一般向けに書かれた基本書で相続税の勉強をし直そうと思い、書店に行ったところ、本棚にドーンと本書が置いてあって、「おーなんか分かりやすそうで、面白そう。ぶっちゃけた節税策とかも書いてありそうだし、橘先生はテレビとかも出ていて有名だし読んでみよう」と思い買いました。いわゆる衝動買いです。
この本の良いところ
本書は、一般の方にも、またわたしのように税理士として相続税の基本を押さえたいと思っている人にも、おすすめの本です。相続の入り口のところから、相続税の計算、税務調査や遺産分割の肝まで幅広くカバーしています。また橘先生の経験談なども随所にちりばめられているので、あたかも実務経験をしているかのような臨場感を持って読み進められます。読みやすいので比較的短期間で読めると思います。
また最後の方に「相続に強い税理士の見分け方5選」というページがあります。「なるほど、相続税に関してはこのような税理士を目指せばいいのか、ふむふむ」という感じで、非常に参考になりました。
読後の変化
相続税の流れが一通り理解出来ました。特に、R6年から始まる暦年贈与課税や相続時精算課税のお得な使い方、生命保険金を活用した相続税対策などは非常に勉強になりました。
また豆知識として、遺産分割をめぐる争いでは、遺産額1,000万円以下が33%、5,000万円以下が43.8%、つまり相続争いの8割近くが遺産5,000万円以下の「普通の家庭」で起きているそうです。つまり裏を返せば金持ちケンカせず、ということかもしれないですね!
まとめ
橘先生はYou Tubeでも積極的に相続の情報を配信されており、分かりやすさには定評があるようです。テレビでも見たことがありますが、解説がとても分かりやすかったです(妻が、「イケメン税理士」と言っていました)。
本書を読んで、相続税で抑えるべきポイントが良く分かりました。また読後に何冊か実務書を読んだのですが、おかげで小難しい実務書の内容もわりとすらっと頭に入ってきました。
相続に興味関心がある方には、是非最初の1冊としておすすめです。
ありがとうございました。
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