こんにちは。練馬区大泉学園の、ひとり税理士、上原啓輔です。
本日は、法人税法の受験体験記を書きます。
法人税法は本当に勉強量が多すぎて、合格出来るイメージが全く持てない科目でした。
2.5年間(中途半端!)勉強してやっと合格出来ました。今だになぜ合格出来たのか、良く分かりません。
目次
法人税法の合格にコツは、ない、と思う!
正直なところ、法人税法合格のコツは、ない、と思います。
とにかくボリュームが多すぎて、テクニック的なことまではなかなか頭が回らないです。
特に働きながらの受験の場合、予備校が与える課題をこなすのに精いっぱいです。
計算パターンを覚えるのもきついのですが、理論に関してもボリュームの多さに心底うんざりしました。
「覚えられないでしょ、これは」、と。
合格した年も、すべての理論は覚えられなかったです。
Cランクは何とか自分の言葉でもいいから復元出来ればいいや、くらいの精度だったと思います。
当時勤めていた税理士法人の上司が、「忙しく仕事している人の方が合格するよ」と言っていたのを今でも覚えています。
当時は仕事も忙しく、子供も生まれたばかりで、色々なことがきつすぎて、「税理士試験なんて、やめようかな」と本気で思っていました。
その上司の言葉に随分励まされたのを覚えています。
法人税法の受験歴
1年目
この時は、簿記論も同時に学習していました。
しかしながら、簿記論と法人税法を同時受験する場合、予備校の課題がとんでもない量になります。
「あー、これは自分には無理だ」と早々に確信し、法人税は基礎期で挫折しました。
基礎期までの知識でも、実務ではずいぶん役に立ったことを覚えています。
法人税法は、減価償却費や配当の益金不算入など、非日常的な論点ばかりで、素人にはまったく意味不明です。
会計事務所で働くことを考えると、基本的な法人税法の知識を得るだけでも、大きな収穫がありました。
ちなみに簿記論は、不合格でした(;’∀’)
2年目
2年目も簿記論と同時に勉強していました。2年目は、なんとか応用期までは勉強しました。
がしかし、答練期で挫折しました。
絶対に合格出来ないことは分かっていましたが、法人税受験の雰囲気だけでも味わっておこうと思い、記念受験をしました。
後にも先にも記念受験はこの時だけでした。
試験会場は早稲田大学で、学生時代によく講義を受けていた教室でした。
学生時代は、数年後に税理士試験を受けに来るとは想像もしていなかったですが、「人生って不思議だなー」と思いながら本試験を受けていました。
記念受験ですから、開始20分くらいで解答が終わって(!)、残りの時間はボーっと他の受験生の動きを眺めていました。
もちろん不合格(;’∀’)
そしてまさかの簿記論も不合格。
7年間の受験生時代で、この年が一番つらかったです。
3年目
二兎を追うものは一兎も得ず、ということでこの年は簿記論の受験を諦めて、法人税法のみ受験することにしました。
基礎期は3回目なので、さすがにほとんどの論点が頭に入っていました。
応用期は辛かったですが、それでも法人税1科目受験なので、これまでよりは手応えを感じていました。
答練も、たまに上位30%に入るくらいになってきて、「頑張ればいけるかも?」という感触がありました。
なんとか1年間頑張って勉強を続けて、どうしても合格したかったので、本当に文字通り本試験直前のギリギリまで勉強を続けました。
理論の結論を間違えたけど合格した
本試験の理論は、今でも忘れられないですが、プリペイドカードの収益認識が出題されました。
解答としては、一番有名な益金の理論を書けばOKだったのですが、プリペイドカードの益金を一体いつ認識すべきかの、結論が出せなかったです。
以前勤めていた会計事務所で、ガソリンスタンドの担当をしていたことがありました。
「そういえば、あのガソリンスタンドのプリペイドカードの入金はいつ、益金にしていたっけ?
入金時は前受収益にしてたよな??
うおー、全然覚えていなーい!」ということでメチャクチャ悩みました。
結局、えいやで結論を書いたのですが、それは間違っていました(;’∀’)
でもなぜか、合格していました。
おそらくプリペイドカードの収益認識が通達の取り扱いだったので、結論が間違っていても過程がしっかり書いてあればOKだったのかな、と勝手に今でも思っています。
その年の計算はそれほど難しくなく、自己採点では、取るべき項目はすべて正解していたように思います。
理論がとにかくキツかった
当時の法人税法は理論が70題くらいありました。
それを暗記するのはもはや不可能だと悟り、とにかくA、Bランクの項目だけしっかりと暗記し、Cランクは自分の言葉で書ければいいや、と割り切りました。
結果的にCランクの理論は出なかったです。
終わりよければすべてよし、ということにしています(^^ゞ
当時はまだ子供が小さかったので、子供をエルゴに乗せておんぶしながら、近所を散歩しながらずっと理論を暗記していました。
今でも思い出すとちょっと胸が苦しくなりますね(+_+)
まとめ
法人税は、税理士試験の中でも一番きつかったです。
「絶対無理でしょ、これは」、と100万回くらい思っていたのですが、諦めずに勉強を続けたら合格出来ました。
基本を大事にし、膨大な勉強量にめげずに最後までやり切ればきっと活路は見い出せると思います。
「必ず誰でも合格できる」、と言う気にはなれないのです。
ただ「諦めなかった人だけが合格している」ということは、間違いないと思います。
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。
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