こんにちは。練馬区大泉学園の、ひとり税理士、上原啓輔です。
本日は、「簿記論合格のコツ」を書きます。
わたしは、税理士試験で一番の苦手科目が、簿記論でした。合計で4回受験をしました。税理士試験業界では珍しく?、最終科目の官報合格も簿記論でした。簿記論は必須科目なので、合格できなければ税理士になれません。3回目に不合格だったときは税理士を諦めようと思いましたが、なんとか4回の受験で合格出来ました。
ちなみに過去の受験歴はこちらです。
簿記論合格のコツは、仕訳
簿記論を4回受験して、確信したことがありました。それは「簿記論は仕訳がすべて」ということです。簿記論は仕訳に始まり、仕訳に終わると言っても過言ではないと思います(講師の先生も言っていた気がします、たぶん)。
不合格時代のわたしは、「簿記論は仕訳がすべて」ということを理解しておらず、むしろ「簿記論は問題を解くテクニックが重要」と思い込んでいました。例えばわたしは、本試験の大問1、2のパズルみたいな形式がとても苦手だったので、「問題形式に慣れることが重要だ」と考え、色々な問題を解答し、あまり見直しもせずになんとなく満足していました(あとは、電卓を狂ったように早くたたく練習をする、とかに執着していました)。
その結果、仕訳の習熟をおろそかにしてしまい、簿記論を4回も受験する羽目になりました。4回目の受験の時に、ふとした瞬間に「簿記論は仕訳がすべてだ」と思い至り、それからは問題を解くことよりも、教科書や個別問題の仕訳を100%切れるように何度も練習するようにしました。
また総合問題を解いても、間違えた箇所は必ずその仕訳が切れるように何度も練習しました。
その結果、どんな問題を解いてもおおむね合格点を取れるようになり、本試験でもそこまでパニックとならず冷静に受験し、無事合格できました。
総合問題も、しょせんは仕訳の集合体
よく簿記論の先生が言っていましたが、総合問題は個別問題の集合体です。
個別問題に解答するためには、仕訳が切れればOKです。したがって、総合問題は仕訳の集合体なのです。
わたしは4回目の受験生時代に、「簿記論=仕訳」という事実にやっと気が付き、とにかく仕訳が切れるようになるまで何度も何度も繰返し練習しました。
簿記論は短期で合格する方も多い科目ですが、わたしのように苦手意識を持ってしまう受験生も一定数いると思います。苦手な簿記論を克服するには、仕訳力を付けることが一番です。簿記論の勉強を続けていると、テクニックに走ってしまいがちですが、そんな時こそ基本に立ち返り、仕訳をマスターすることが、合格への近道だと思います。
苦手分野をなくす
わたしは、簿記論の中でいくつか苦手分野があり、特に特殊商品売買が嫌いでした。しかし特殊商品売買は本試験でもよく出題される項目で、過去の本試験でも何度か失敗していました。苦手分野をそのままにしたことが不合格の要因になることは身に染みて分かっていたので、とにかく苦手分野をなくす努力もしました。苦手分野であろうと、個別問題集レベルの仕訳は100%切れるよう、繰返し練習しました。
また、問題形式でも、本試験の大問1、2が苦手で、答練や過去問を解いても、なかなか点数が安定しなかったです。パズルみたいな感じの問題形式が、どうにも解きづらかったのです。しかし大問1,2も仕訳さえ正確に切れれば、必ず正解出来ます。なので大問1,2を解答するときも、頭の中だけで仕訳を切るのではなく、余白などにきちんと仕訳をメモし、誤りがないかチェックしながら、慎重に問題を解くようにしました。
そうすると次第に解答時間内で、合格レベルの解答が作成できるようになりました。簿記論の基礎力とは何かを考えたときに、仕訳だと気づけたのが、簿記論合格の要因だっと思います。そんなことに4回目の受験で気づくとは、ちょっと遅すぎますけどね( ;∀;)
まとめ
簿記論はとにかく仕訳が切れるかどうかが勝負です。正確性やスピードは、練習すれば必ず身に付きます。
10回練習しても仕訳が切れなければ、20回練習すればいいと思います。なんなら100回練習したっていいのです。わたしのように簿記論に超絶苦手意識を持っていても、諦めずに仕訳の練習を繰返していれば、いつかは合格出来ると思います(^^)/
税理士試験は、本当に諦めないことが重要ですね(ありがとう安西先生、です)。
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。
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