こんにちは。練馬区大泉学園の、ひとり税理士、上原啓輔です。
本日は、税理士試験 受験体験記【消費税】編を書きます。
消費税法は実務に直結しているので、受験する人が多い税法科目です。
ちなみに税理士が賠償請求される事案も消費税が多いので、消費税の正しい理解はとても重要ですね。
わたしは消費税法が初めての税法受験でしたが、一発で合格できました。その時のテクニックを紹介します。
目次
計算問題のスピードを上げるには、仮計表を作らない!
消費税の計算問題のスピードを上げる方法は、思い切って「仮計表を作らない」ことだと思います。
わたしは大原で勉強をしていたのですが、大原では「仮計表は作成するように」と教えていました。
ただ、わたしは問題を解くスピードが遅かったため、仮計表を作っていると、どうしても解答時間が足りない状況に陥っていました。
講師に相談もしましたが、「仮計表は作ったほうがいい」とアドバイスをもらうだけで、根本的な解決になりませんでした。
そこで講師のアドバイスを完全無視して、思い切って仮計表を作るのを止めました。
するとなんということでしょう、総合問題を解いても時間内に余裕をもって解答が出来るようになりました。
しかも転記ミスが減ったので、得点も伸びました。
仮計表を作らない場合の、集計方法のコツ
仮計表の目的は、問題文に散らばった課税取引金額の情報を、1枚の紙に集約することにあります。
要するに、課税取引金額をミスなく集計して、きちんと解答用紙に転記出来ればいいわけです。そこで考えたのが、「問題文に課税区分を、直接メモしていく方法」です。
具体的な手順はこんな感じです。
- まず赤と青の消えるマーカーを用意します(2色あれば、何色でもOKです)。
- 問題文の課税取引の金額のところに、消えるマーカーでメモ書きをします。
- わたしは赤マーカーは課税売上げ関係、青マーカーは課税仕入れ関係の取引に使っていました。
- メモ書きの方法ですが、例えば課税売上げなら、赤マーカーでU、非課税売り上げならヒ、輸出免税売上げならY、といった感じで全ての課税取引の金額のところに、自分なりの記号をメモしていきます。
- 課税仕入れも同じです。青マーカーで、課のみ対応ならK、共通対応ならC、非課税対応ならH、とメモしてます
(記号はなんでもいいです。一瞬で書けて、かつ自分が判断しやすい記号にします)。 - メモした記号をみながら、課税取引の金額を1つ1つ解答用紙に転記していきます。
- 転記した金額は必ずチェックや線で消して、2回転記しないように気を付けます。
これだけです。
やってみると分かりますが意外と簡単です。しかも仮計表を作らないので驚くほど解答時間が短縮できます。
仮計表を作らないと、解き直しがラク
消費税の計算問題は、課税区分さえしっかり合えば、あとは解答用紙を作成するだけです。
なので解き直しの際は、上記のように問題文に課税区分を書けば、答え合わせができます。
金額を解答用紙に転記する必要は無いです。
解き直しの時は、いちいち解答用紙に転記するのは時間の無駄です。
課税取引の区分さえ正しく出来ていることが確認できれば、それでOKです。
消えるマーカーは熱で消えます。なのでドライヤーでワーッと熱風を浴びせれば、簡単に消えます。
総合問題や答練、過去問の解き直しにこれは非常に便利でした。
問題文に消えるマーカーで課税区分を書く→答え合わせ→次の解き直し時はドライヤーで前回の解答を消す。
これをひたすら繰り返すだけで、短期間で何回も解き直しが出来ました。過去問は直近5年分を5回は解き直したと思います。
納税義務の有無の判定だけは、100%正解できるようにする
仮計表を作らない、というポイントからは外れますが、納税義務の有無の判定を間違えると消費税法の合格は難しいです。
個別問題、総合問題、答練、過去問で出てきた問題に関して、納税義務の有無の判定は100%正解できるまで練習しましょう。
わたしも本試験で納税義務の有無の判定を間違えており、見直しで気が付いて慌てて直した経験があります。
まとめ
消費税法の早期合格のコツは
- 仮計表を作らず、消えるマーカーで問題文に直接課税区分をメモ→解答用紙に転記
- 解き直しの時は、課税区分までメモ書き出来ればOK(解答用紙に転記しない)
- 納税義務の有無は100%正解出来るまで練習する
です。
これがわたしが消費税法に一発で合格したコツです。
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。
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